月刊ココア共和国 (電子本&紙の本) について
☆12月号☆ (2024.12.1)
目次
●今月の1行
加藤水玉
●招待詩
齋藤 貢 「願い」
腹巻さしみ 「広告塔」
森崎 葵 「うたかた」
柊 「雨宿り」
菅沼きゅうり 「落ちる」
●招待エッセイ
トウソクジン 「4コマ詩は私に形を与える」
●詩
佐々木貴子「純粋病棟」
●12月号投稿詩人のみなさんへ
秋吉久美子
いがらしみきお
●投稿詩傑作集Ⅰ
雲野くじら 「イニシエーション・キャット」
トロッコ 「猫と少女/海風」
湯田かに 「多角的人生」
小倉俊太朗 「食卓」
中嶋凉香
「《でんきイスの刑》に処せられ、後遺症」
メンデルソン三保 「正しい昔」
あおなゆみ 「理想の手」
骸骨エミリ 「未来世」
岩佐 聡 「天然豆」
ツチヤタカユキ 「キャラメル・1オンライン」
つん 「ベタ」
田中傲岸 「浸出」
吉岡幸一 「奪われた救い人とルサンチマン」
●4コマ詩
いがらしみきお 「ちいさくてまっくろなひと」
伊藤テル 「オテペンのフォント」
トウソクジン 「現代4コマ」
虹乃ノラン 「乾くな、虹。」
●投稿詩傑作集Ⅱ
麦原アリノス
「夕食から朝食にかけての私の欲動」
松井 「クリスマス」
秋山創亮 「鏡よ鏡」
西岡 泉 「塁上の孤独」
中村ミロ 「ヤドカリ星」
樋口 塁 「ヒト」
砂歩 吟 「埃のトンネル」
結木うい 「錬金術」
松本 徹 「ビリーブ」
なるせ 「唇」
化野道夢 「ギブアップ」
田村全子 「巣立ち」
加藤水玉 「鈴木さんシンドローム」
ウロタンケツ・ケタ 「し」
西川真周 「象工場のビターエンド」
●4コマ詩
まほろばしじみ 「履歴書」
ざくろ 「涙」
瀧 音吉 「自己イメージ」
小林椰子 「のろい」
●投稿詩傑作集Ⅲ
高平 九 「終電」
風 守 「査定」
田志健斗 「ジムと葬儀屋」
繭中舞百合
「サイコパスお兄さんのドキドキ相談室」
弓 リツ 「白いカラス」
ハッピー浜田 「患者一〇五号」
京のふじ 「閻魔の悩み」
渋谷縷々子 「地獄行きの列車はまだ来ない」
宇里宙実 「さよなら」
三刀月ユキ 「ぼっちのゆめ」
倉橋駒子 「光を拾った」
杉本 順 「さんぽ」
ユキノカケラ 「Xドクター」
とりいじじ 「ひとりぼっちの ビー玉」
●投稿詩からの想い
秋亜綺羅
あきは詩書工房では、2020年4月1日に月刊詩誌「ココア共和国」を創刊号として、フィックス版と紙の本で刊行しました。ゲストや編集同人による詩、エッセイなどを中心に、詩の理論と方法論を追究しています。
また全国から詩の投稿を募集し、素敵な投稿作品をたくさん掲載していきます。
「ココア共和国」への投稿詩は同時に、2024年12月31日に締め切られる「第5回いがらしみきお賞」「第5回秋吉久美子賞」へ応募されたものとみなされます。20歳未満の方はそれらに加え「第10回YS賞」の3つの賞に応募したことになります。
「月刊ココア共和国」 電子本の発売は各ネット書店より。275円(税込)。ココア・ショップでもお求めになれます(PDFダウンロード版)。
紙の本はココア・ショップまたはAmazonで販売しています。
4月号は3賞受賞特集号となり990円(税込)。
<執筆者>
☆秋亜綺羅 (あき・あきら)
詩人。1951年生。宮城県在住。
詩集に『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)、『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)、『十二歳の少年は十七歳になった』(思潮社・2021)など。エッセイ集に『言葉で世界を裏返せ! 』(土曜美術社出版販売・2017)。第22回丸山豊記念現代詩賞。
「ココア共和国」主宰。
☆佐々木貴子 (ささき・たかこ)
詩人。1970年生。宮城県在住。
2012年やなせたかし責任編集「詩とファンタジー」詩部門大賞、第26回詩と思想詩人賞、第7回びーぐるの新人。詩集『嘘の天ぷら』(土曜美術社出版販売・2018)にて第30回歴程新鋭賞。
「ココア共和国」編集。
☆秋吉久美子 (あきよし・くみこ)
俳優、歌手、詩人。1954年生。
『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。
☆いがらしみきお
漫画家。1955年生。宮城県在住。
『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『BUGがでる』『3歳児くん』『かむろば村へ』『I』など多数。
日本漫画家協会賞優秀賞、講談社漫画賞、小学館漫画賞など。
☆齋藤 貢(さいとう・みつぐ)
詩人。1954年生。福島県在住。
詩集に『奇妙な容器』(詩学社・1987)、『夕焼け売り』(思潮社・2018)、『遠い春』(思潮社・2024)など多数。
第40回福島県文学賞、第37回現代詩人賞受賞など
☆トウソクジン
1997年生。埼玉県在住。
☆腹巻さしみ(はらまき・さしみ)
詩人。1983年生。神奈川県在住。
第3回いがらしみきお賞受賞。
☆森崎 葵(もりさき・あおい)
詩人。1989年生。愛知県在住。
第2回秋吉久美子賞受賞。
☆柊(ひいらぎ)
詩人。2004年生。宮城県在住。
第9回YS賞受賞。
☆菅沼きゅうり(すがぬま・きゅうり)
詩人。2002年生。愛知県在住。
第7回YS賞受賞。
☆伊藤テル(いとう・てる)
詩人。1987年生。新潟県在住。
第2回いがらしみきお賞受賞。
第15回「1ページの絵本」入賞 、第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト佳作。
<編集後記>
皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ココア共和国12月号の発行です。随分と寒くなりましたね。〝年の瀬も押し迫り〟というほどの圧迫感はまだないのですが、思えば今年も様々に締切と格闘した1年でした。まったく、時間の有無と対人関係の具合・不具合、それらの満足度を、個別に調査、あるいは統計的にグラフにしたものを見てみたいものです。そして、このわたくしめ、実は簡単なことから難しそうなことまで常に自己最高(最短)記録の更新を目指して取り組んでおりまして、寺山修司のように「時速100㎞」とまで思わなくても、日々、3倍速から5倍速での仕事を目指しています。そのようなことから即断即決は当たり前。間違う時は正々堂々と3倍速で間違え、修整は5倍速。そして傾聴は好きでも、話すなら早口で余計なことまで話し、それでも3倍笑って、要点だけはしっかり述べる。それだけならまだしも、短気なので(自己申告)、生きていればいろいろと齟齬があるわけですが、後期高齢者となった母がわたしのマシンガントークを遮って言ったのです。「貴子は、ゆっくり話すだけで、いい人に見えるかもしれないわよ」と。え? そこ? それだけ?
あれから1年が経ち、一見、「いい人」になったかのような今日この頃、母のアドバイスは高齢化社会と現代という高齢者からの一言ではなく、むしろ詩でいうところの「行間」の話だったのだと思うようになりました。わたしたちひとりひとりが言葉を話す1行の詩であるとしたら……。
さて、前置きが長くなりました。
12月号の詩のゲストは齋藤貢です。齋藤は秋吉久美子賞の選考委員であり、日本現代詩人賞を受賞した詩壇を代表する詩人のひとりでもあります。このたび寄稿いただいた作品から、詩に込められた、生きることへの畏怖を、問いを穿つことを厭わない詩人の魂を感じていただきたいです。
続くゲストは腹巻さしみ、森崎葵、柊、菅沼きゅうり。ココアを代表する詩人たちです。今号の腹巻は隔月で登場の4コマ詩の相乗効果なのか、世相を織り込んで、懐の深さと伸びしろを感じさせる作品になっていて特に印象に残りました。
招待エッセイを4コマ詩で活躍中のトウソクジンにお願いしました。「4コマ詩は私に形を与える」という魅力的なタイトルに加え、記号論から派生して存在論、認識論へと多角的に言語について考察するエッセイです。そこから自らのペンネームの由来を読ませるのだから筆力にも驚かされます。それだけではありません! エッセイも4コマ詩仕立て。
その4コマ詩ですが非常に盛り上がってきています。今号は、レギュラーのいがらしみきお、伊藤テル。投稿4コマ詩にトウソクジン、虹乃ノラン、まほろばしじみ、ざくろ、瀧音吉、小林椰子。驚くなかれ! 4コマ詩人が続出です。ルールは絵を使わないだけ。なお応募に関しての詳細はココア共和国のホームページ経由で編集室に問い合わせを。
12月号も秋吉久美子、いがらしみきおから投稿詩への短評と「いいね」、斎藤貢からも「絶賛」を選んでもらいました。傑作集に48篇(4コマ詩投稿を含む)、佳作集に75篇の詩が掲載になりました(電子版のみ所収)。それからココア共和国12月号もいいですが、11月18日発売の秋吉久美子・下重暁子による特別対談『母を葬る』(新潮新書)も、ぜひ手に取ってお読みください! 心が洗われます。
秋亜綺羅「投稿詩からの想い」には思わず、詩心が焚きつけられます。高3コースで寺山修司に選ばれるというところから始まった秋亜綺羅が「ゼッタイ!」と言っています。選考も詩評も簡単なことではありません。それでもゼッタイ! なのです。
毎月の投稿、期待しています。
(佐々木貴子)
▼以下は電子版のみに収録 ❤
●投稿詩佳作集Ⅰ
伊恵弥皓一朗 「出立」
あち 「メモ」
ギルル 「若者達へ」
卯野彩音 「赤い花」
椿堂義明 「告解」
チナ・スズキ 「オレンジ色公園」
宮せつ湖 「竪琴」
夕空しづく 「夕方のいぬ」
松本福広 「君の肌」
桜井弓月 「友よ」
こひもともひこ 「ポエ使い」
工藤哲椰 「夢の実現まで行きたい」
青星百恵 「助手席の彼女(?)」
裏路地ドクソ 「月と悪魔」
イチモリモモコ
「ミッキーよりあたしのがかわいい」
笠原メイ 「脱走」
十二月葉太 「夢、或いは螺旋する音」
佐倉 潮 「痙攣」
川名海至 「これは小さいけど決意」
みたこ 「シュガースポット」
池戸則子 「少し秋」
星 拓也 「ビートルズ・珈琲・咳」
眞夜中眞央 「スターライト」
高山京子 「幕間」
山本葉月 「夕暮れ」
●書評
佐々木貴子「問いとしてのわたし」
●投稿詩佳作集Ⅱ
冬崎霧雪 「レモン雨」
小沢浩太郎
「時鳥鳴くかと起きて聞く夜かな」
七寒六温 「撤去されるブランコ」
伽戸ミナ 「夕日が無ければ」
入間しゅか 「落書き考」
揺籃 歌 「盲信のサンタさん」
黒猩々 「どすこい」
タロウ 「くち」
山下重人
「振り向け、振り向け、後ろには夢がある」
岩倉義人 「誰かの涙を目薬代わりに」
松たけ子 「うろこのゆめ」
森 龍馬 「今年の秋」
文雨伽奈 「ロリポップ」
熊崎莉子 「香雨の告白」
長尾 衛 「面影」
大島弥子 「模倣犯」
才木イチロウ 「一瞥」
たばたま 「化身」
綾瀬池春 「中陰音頭」
なつめ 「機体」
竹之内稔 「な、なんと、推しは、」
藤川あまね 「愛してるって言ったって」
石間文香 「石ころの記憶」
辻原カケル 「真夜中散歩」
百野虎子 「どこにいたんだっけ」
●エッセイ
秋亜綺羅
「TPPってまだだったんだね」
●投稿詩佳作集Ⅲ
南崎実穂 「自然の万華鏡」
羽ノ砂 「内的時間意識から垣間見える」
青藤木葉 「雪の泥」
石川ぼうず 「ありふれた休日」
金森さかな 「かもしれない運転」
菅原博文 「文章と音楽」
花垣那美 「執着」
妻咲邦香 「「ん」」
yellow 「暖かいものたち」
絆創乞
「片道3180円 乗車時間6時間31分」
山田裕樹 「ヒマワリの種」
露野うた 「同化」
藤沢 恵 「砂時計」
三波 並 「蝶々」
ぺんぎん亭ぺんぎん 「有給消化の1カ月」
三日月李衣 「たとえ嘘でも彼女を愛したい」
山下山彦 「シグナル」
竹田海里 「ゆうげのソネット」
水草まくら 「さくらんぼピアス」
一森キティ 「カサ・ゴンザレスの死者祭り」
森本 楓 「イルミネーション」
古森もの 「青の押印」
酉果らどん 「アプローチ」
浬 「銀色の星」
山下真里奈 「岸辺」
●秋亜綺羅写真館
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